初めまして、
これから戸建てを建てよう、または購入しようと考えている方はどんな暮らしを想定しているでしょうか。
家族構成にもよりますが、なるべく使い勝手が良くて、導線も問題のない構造がベストです。
近年では狭小の戸建て住宅でもスペースを有効活用できる間取りが増えています。
1つの階層に複数の高さのフロアが設けられた間取りのことです。「スキップフロア」とも呼ばれ、部屋や区画ごとに床の高さが違うので、天井の高さも変わるという特徴があります。
基本的にスキップフロアの間取りは1つの階層内に短い階段を設置し、フロアごとの高低差を生み出すことで構築します。室内の段差を活かした間取りだといえるでしょう。
スキップフロアの高さに決まりはなく、1つの階層にさまざまな高さでフロアを設ける場合もあります。
~弊社のロフトに関する記事はこちら~
半分地下に埋まるような形で設計されたスキップフロアは「半地下」と呼ばれます。また、1階と2階の中間層に設けられたスキップフロアは「中2階」と呼ばれる場合もあります。また、家の中をすべて吹き抜けにして、2階建ての高さにもかかわらず4~5層分のフロアが設けられた家なども建てられています。
家を建てる場所が斜面になっている場合、スキップフロアの技術を活用して斜面の勾配をフロア間の段差に利用することもできます。収納場所が増えたり、床面積が多くなったりと、限られた空間を有効活用できるスキップフロアは日増しに注目を集めています。
今回は、戸建て・マンションの購入を検討されている方向けにスキップフロアのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
スキップフロアの特徴とは
スキップフロアを取り入れた間取りの大きな特徴は、従来のように空間を横に利用するのではなく縦に利用するということです。スキップフロアでは、壁ではなく段差で空間を区切ります。部屋と部屋をはっきりと分けるわけではないため、空間に連続性がある、つながりを感じる家が設計できるのです。さらに、空間を横に分ける間取りでは部屋と部屋の間に廊下を設けるのが一般的です。一方、スキップフロアならわざわざ廊下を作る必要がありません。廊下に割くはずの床面積を節約でき、部屋やリビングを広くとることができるのです。もともとの床面積が小さい家も、スキップフロアを採用することでスペースを広々と活用できるでしょう。
通常の部屋では閉塞感を覚えないために天井をある程度高くする必要があるので、縦のスペースが無駄になりがちです。しかし、スキップフロアなら段差を利用して空間を縦に区切ることができ、縦のスペースも有効活用できます。家の内部が立体的な暮らしを楽しめるようになるでしょう。そして、縦に空間をずらしているので視線が遮られず、広く感じやすいという点もスキップフロアの魅力の1つです。通常の間取りは1階と2階が天井で仕切られますが、スキップフロアは段差で空間を区切るので視線が抜け、開放感を味わえるのです。
スキップフロアはひと味違う面白い雰囲気がある間取りですが、構造が複雑な分、適切に設計するのが難しいという特徴があります。設計士の知識や技術が必要なので、スキップフロアを活用した家づくりを検討している場合は、実績のある優れた業者に設計を依頼することが大切です。
戸建ての間取りで人気のスキップフロアのメリット
はじめにメリットと感じられるポイントから見ていきましょう。
いろんな活用法で生活の幅が広がる
フロアを何層にも分けて利用するため、スペースごとにさまざまな活用法が考えられます。
そのため、収納に一部使いながらも部屋として使えるようなスペースや、高低差を付けて視界を広げるのにも一役買います。
また、アスレチック的な要素もあり子どもがいるご家庭では喜ばれる間取りです。
家の中が広く見える
床を何層にも分けることで、高さ制限がある建物でも多くのスペースが存在しているように見え、本来の広さより広く見えるということがあります。
床面積を増やして、スペースを有効活用したいという方にとってはメリットのある間取りと言えます。
家族の気配を感じる
空間に広がりを持たせられるスキップフロアでは、空間同士が緩やかにつながっています。視線が遮られないのでどこからでも家族の存在を確認でき、子供などをより一層身近に感じられるようになるでしょう。小さな子どもがいる場合も、掃除や料理をしながら子どもが遊んでいる様子を確かめやすいので安心できます。
秘密基地のような空間とおしゃれの堪能
スキップフロアの魅力は、構造が目新しく秘密基地のような雰囲気が備わっている点にもあります。空間が数多くの階段で区切られているような家を目にする機会はなかなかないでしょう。スキップフロアを取り入れた家は立体的で遊び心があり、子どもの好奇心を刺激してくれます。また、「おしゃれな家にしたい」という理由でスキップフロアを採用する人も少なくありません。他ではなかなか見られない立体的な構造は、流行に敏感な人に魅力を感じさせます。新居に友人を呼んだ際など、独特な空間を褒めてもらえることも多いのではないでしょうか。家の構造で個性を演出したい、とにかくおしゃれな家に住みたいという人には、スキップフロアを取り入れることをおすすめします。
風通しがよく日当たりがいい
空間がつながっていることから、風通しや日当たりが良い点もスキップフロアのメリットの1つです。遮蔽物が少ないので風が家の中を通り抜けやすく、窓を適切な場所に設置すればいつでも爽やかな空気を楽しめるでしょう。換気が自然と促進されて密になりにくいため、ウィズコロナの時代にも最適な間取りだといえます。壁などの遮蔽物が少ないことは、採光の面でも有利に働きます。窓の位置や段差の取り方を工夫することで、日当たりの良い室内で生活できるようになるでしょう。フロアとフロアを段差によってずらし、その間から採光を図るという方法も活用できます。また、南側のフロアをなるべく高い位置に設けることで日光が入りやすくなり、奥の空間まで光が届くようになります。
戸建ての間取りで人気のスキップフロアのデメリット
次にデメリットはどういった点にあるのかを見ていきましょう。
フロアが多いので掃除が大変
フロアが何層にもわかれているため、掃除をしなければならないスペースが増えてしまいます。
ロボット掃除機などが動ける範囲も限られてくるので注意が必要です。
固定資産税が割高になる場合がある
スキップフロアの間取りは、総合すると床面積が広くなってしまい、通常の住宅よりも床面積が広くなってしまいます。
そのため固定資産税も通常の間取りよりも高くなってしまうので、間取りを検討する前に建築士などに相談するようにしましょう。
設計・建築難易度が高い
スキップフロアは一般的な住宅と比べると設計や建築の難易度が高くなり、対応できるハウスメーカーが限定される場合があります。また、設計士に知識や経験があることも欠かせません。
【弊社のリフォーム一覧】
・木製ブラインド
・複層ガラス
・シアタールーム
空調の効率が良くない
スキップフロアには壁や扉による仕切りがないため、1つの空間が広くなります。そのため、気になるのは吹き抜けと同じく、空調効率が下がりがちということ。部屋が暑いのになかなかエアコンが効かない、冬にはなんとなく肌寒いなど、不便な思いをする可能性があります。冷暖房の費用が高額になりやすいのも忘れてはいけないデメリットです。
まとめ
スキップフロアは、スペースを有効活用して暮らすことのできる間取りです。さまざまな活用法や他とは違った珍しさもあり、メリットが多いようにも見えますが、デメリットの部分もきちんと認識しておきましょう。
宝ホームでは、お客様が望む全ての物件や要望に対して紳士に嘘偽りなく応えていきます。
何よりも家族構成やライフスタイルに合っているかが重要になってきます。
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