長く住める家にしたい方や災害に強い家にしたい方は、地盤の調査をおこない、地盤改良工事をするのがおすすめです。
そもそも、地盤改良工事とはどういうものか、意外と知らない方が多いようです。
今回は地盤改良は何のためにおこなわれるのか、どれくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。
地盤改良工事はなぜ必要？地盤調査が必要になるケースとは
耐震性の高い家を建てても、建物を支える地盤が弱ければ意味がありません。
地盤が強い土地かどうかは、とても重要なのです。
地盤が弱いというのは地盤がやわらかいということで、たとえば水分を多く含むような土地になります。
水分が多い土地は液状化現象や地盤沈下が起こる可能性があるので、地盤の改良が必要かどうか地盤調査で見極めが可能です。
地盤調査は法律で義務化されていませんが、基本的に家を建てる前には実施されます。
地盤改良工事の工法とは？地盤が弱いことがわかったら実施する3つの工法！
地盤改良工事の工法は、表層改良工法と柱状改良工法、鋼管杭工法の3つです。
表層改良工法は、セメントで地表周辺を固める地盤改良工事で、地表から2mくらいの地盤が弱い場合に使われます。
柱状改良工法は、改良杭で建物を支える地盤改良工事で、地中2mから8mの地盤が弱い場合に使われます。
地中に直径60cmほどの穴をあけて、地盤が強いところまで掘り進めていきます。
地盤を掘る過程で、セメントを入れていき、円柱状の硬い地盤を築くのです。
鋼管杭工法は、小口径鋼管杭工法とも呼ばれます。
鋼管で建物を支える地盤工事で、地中30mまで地盤が弱い場合に使われます。
地盤改良工事にかかる費用相場とは？工法や土地の仕様で変わる！
地盤改良工事の費用の前に、地盤調査にかかる費用もチェックしておきましょう。
地盤調査の費用は一般的な調査であれば5万円程度ですが、大がかりな調査になると30万円ほどかかるケースがあります。
次に、工法による費用の違いを見ていきましょう。
表層改良工法は、工期が2日程度で費用は50万円程度です。
柱状改良工法の場合、工期は3日程度で費用は100万円程度かかります。
鋼管杭工法は、工期が2日程度で費用は100～200万円程度です。
どの工法も、土地の広さやどれくらい掘らなければいけないのかで、費用が変わってきますので、上記で挙げた費用はあくまで目安となります。
では、土地の仕様による費用の違いを見てみましょう。
もともと田んぼだった土地を住宅地用に地盤改良する場合、費用は80万円程度です。
工場跡地を住宅地用に地盤改良する場合、土地を掘り起こして盛り土がしてあるケースがあります。
この場合、鋼管杭工法で地盤改良をする必要があり、150万円程度費用がかかるかもしれません。
