屋根裏部屋を意味するグルニエは、マイホームを建てる人にとって憧れの空間ではないでしょうか。
なぜなら、子供時代にその独特な雰囲気や空間に皆、思い入れを持っているからです。ワクワクする場所グルニエは、工夫次第で趣味や収納場所と色んな用途で利用できます。
では、似たような設備のロフトとグルニエは、何が違うのでしょうか?
そして、その活用方法に再注目されている今だからこそ、その活用方法に再注目し情報提供させていただきます。
ロフトとの違いやグルニエの特徴、またどんなメリットがあるのかを詳しく解説します。
マイホームを検討中の方は、ぜひチェックしてみてください!
マイホームの設備としても検討したい?グルニエの特徴とは
グルニエの特徴
グルニエとは、天井と屋根の間にある空間に設置された部屋を意味するフランス語です。一般的には、天井が低いことと、換気や温度管理の難しさから収納場所として利用されることが多くなっています。しかし昨今は、グルニエに窓やエアコンなどを設置し、快適に使える部屋として利用する人が増えています。つまり、皆様の生活にプラスのメリットを多く与える我が家の秘密基地なのです。
【活用方法】
・収納:季節ごとにしか使わないものや、子ども用品を収納できる部屋が一つあるだけで、居住スペースにゆとりができます。ただし、快適な収納空間にするのであれば、換気や空調機能を整えると良いでしょう。
お雛様などの温度の影響を受けやすいものの収納も可能になります。
・子供部屋:少し天井が低くても、子どもにとっては何の影響もありません。むしろ、自分だけの秘密基地としてのびのびと過ごせる空間になります。現代の子供は、パソコンやスマートフォンの影響で子供と子供の直接的なコミュニケーションが希薄化してきたと私は考えております。子どもがいると、またその子供通しが遊ぶとなると色んな所に汚れや傷がつく機会が増えてきます。
・書斎:静かで隔離された空間は、落ち着いて仕事をするためや勉強部屋にするのも快適な場所です。家族でにぎやかに過ごすのも楽しいですが、たまには1人で集中して過ごすスペースも貴重です。旦那様、奥様にとって心と身体を休める空間はおうちの中には必要ですね。
・趣味の部屋:ルームシアターにしたり、趣味の読書をする場所にしたりと、自分だけのリラックス空間にするのもおすすめです。書斎と若干用途としては似ていますが、居住スペースでは不可能だった趣味の部屋も、グルニエなら可能になるかもしれません。
・寝室:ある程度のスペースが取れるのなら、寝室にするのもおすすめです。小窓なんて設置してしまって、きれいな夜空を見ながら眠りにつく…。こんな贅沢はありません。静かで優雅なグルニエならではの特別な空間が旦那様、奥様の心のゆとりを生み出します。
グルニエとロフトの違いとは
天井と屋根の間にある空間といえば、ロフトを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
今の建築基準法では、面積は下の階の2分の1以下、天井高は1.4m以下という基準は「ロフト」も「グルニエ」も全く同じです。
2つの大きな違いは、部屋にかけられたはしご(階段)が、固定式かどうかです。
収納式や取り外しができるはしごを使用するグルニエに対して、ロフトは固定されているはしごを使用することが義務付けられています。また、グルニエは屋根裏部屋を指しますが、ロフトは部屋の天井を高くして2層式にした上部分を指します。
下記、簡単に2つの違いをまとめさせて頂きます。
【ロフト】
●部屋の一部分を2階建てのように区切った場所
●ハシゴが固定または階段が固定されている(特に規定はない)
●専用のハシゴがあることからも部屋としての意味合いが強い
【グルニエ】
●天井と屋根の間の屋根裏に位置している
●ハシゴは収納式になっている(固定できないもの)
●物置や収納場所としての意味合いが強い
マイホームにグルニエを設置するメリット・デメリットとは?使い方や用途、解決策も
グルニエを設置するとどのようなメリットがあるのか、使い方や用途とともに見てみましょう。
●メリット一覧
いろんな部屋にアレンジできる
収納スペースだけではなく、机を置いて書斎にしたり、おもちゃを置いて子どもの遊びスペースにしたり、工夫次第でいろんな部屋にアレンジができます。設計段階でどんな部屋にアレンジするか、楽しみが広がりますね。活用方法は無限大と言うことができるでしょう。
大容量の収納スペース
大型の荷物や普段使わない季節ものなど、収納場所の確保に困る荷物が収納できます。
服を多く持っている人は、ハンガーラックなどを置いてクローゼットとして使うことも可能です。これで、「収納場所がもっとあれば片付くのに、、、」という悩みの解決にもつながります。また、家族が増えたり、子供が大きくなって使わなくなくなったもの、なかなか処分できない思い出の品などはグルニエの独立スペースに収納しておきましょう。
非日常を味わえる空間が作れる
屋根が低いことや目が届かないことを利用して、非日常を味わう空間を作ることもできます。間接照明などを置いて落ち着いた空間を作り、音楽を聴いたり本を読んだり、自分だけの特別な時間を過ごすのもいいのではないでしょうか。
●デメリット一覧
グルニエのデメリットとしては以下の項目が挙げられます。
①高温多湿になりやすい
②天井までの高さが低く掃除がしにくい
③可動式ハシゴを設置する場合、荷物の出し入れが大変
④収納場所として使う場合、結局使わなくなることもある
デメリットの多くは、「場所」が問題になっています。場所が高いことで高温多湿になりますし、荷物の出し入れも大変になるのです。とても便利なグルニエですが、結局は使わなくなってしまう可能性もあるのです。小さいお子さんや高齢者の方がいらっしゃるご家庭などは、増設前に危険性や利便性も十分に考慮した方が良いでしょう。