住宅ローンを組むにあたって、火災保険への加入を条件にしている金融機関は多いです。
本来、火災保険の加入は任意ですが、不動産を購入する際にローンを組まない人は少ないため、必ず加入しなければならない保険ともいえます。
リスクに対する備えができる火災保険について、その必要性や選ぶ際のポイントなどを詳しくご紹介しましょう。
不動産購入時に加入すべき火災保険とは?必要性や補償範囲を紹介
不動産における火災保険とは、災害や事故が原因で家や家具などが損害を受けたときに補償を受けられる保険のことです。
火災保険に加入していなかった場合、損害を受けたときの経済的負担は非常に大きくなることが予想されます。
損害を受けた部分を修繕するための費用はもちろんのこと、仮住まいの準備費用も支払わなくてはなりません。
火災保険は大切な財産や家族との生活を守るために、必要な保険であるということを覚えておきましょう。
なお、火災保険の補償が適用されるのは基本的に「建物」のみですが、車庫や門・塀などはその中に含まれます。
そのほかに、テレビや家具などの「家財」への補償も追加することが可能です。
また、マンションはエレベーターやエントランスなどの共有部分に限って管理組合が保険をかけています。
そのため、自分たちが住んでいる部屋を対象にして火災保険に加入することが必要です。
保険料の価格相場は、戸建ての場合が10年間で80,000~140,000円、マンションの場合だと10年間で11,000~24,000円ほどです。
不動産購入時の火災保険を選ぶポイント
火災保険の補償内容を選ぶ際は、保険料が高くなり過ぎないように気をつけましょう。
もちろん、補償内容が充実している保険はそれだけ保険料も高くなります。
手厚く備えることで安心して暮らしたいという気持ちは分かりますが、保険料の支払いで生活が苦しくなるのは意味がないことなので、本当に必要な補償を慎重に選ぶことがポイントです。
たとえば、台風の被害に遭いやすい地域や、土砂崩れが起こりやすい場所に家が建っている場合は水災に対する補償をつけたほうがよいでしょう。
逆に、マンションの上層階だと津波などによる水災の被害を受ける可能性が比較的低いため、水災補償は必要ないと判断する人が多いです。
このように、自分が住んでいる地域の特徴や環境を考えた上で、どんな補償が必要でどんな補償が不要かを決めていくことが重要です。














