皆様、こんにちは。
宝ホーム株式会社の三原です。
住宅ローンの申し込む際、2つ審査があり、個人信用情報の収集に関する同意書にサインを求められます。2つの審査とは、「事前審査」と「本審査」と一般的に呼ばれています。そもそも、住宅ローンの申し込みから融資までの流れは下記のようになります。
1、事前審査(仮審査)
2、本審査(正式審査)
3、本番審査に通過後、金消契約手続き
4、借入(融資実行)
【事前審査とは】
事前審査は「仮審査」ともいわれ、本審査の申し込みをする前に行われる簡易的な審査を指します。住宅ローンは、一般的に数千万円という高額、かつ数十年という長い期間の借り入れになることが多いです。そのためさまざまなチェック項目があり、事前審査を申し込んでから本審査、融資決定となるまでに1ヵ月以上 かかるケースもあります。そもそも購入する物件が決まらなければ銀行側は正式な審査ができません。一方、借入希望者は、借り入れできる見込みがなければ目途が立たないため、場合によっては、審査を待っている間、ほかの人にお目当ての物件を申し込みされてしまうかもしれません。これらの事情から、住宅ローンを借り入れできるかどうかの「見込み」の確認を主な目的として事前審査が行われます。金融機関よって異なる場合もありますが、具体的には申込者の年収、返済負担率(返済比率)、年齢や職業などがチェック されます。複数の金融機関へ申し込みすることも可能で、事前審査をしたからといって必ず借り入れしなければならないわけではありません。
【本審査とは】
本審査とは、正式に住宅ローンを申し込むことで行われる審査です。正式審査において無事に審査に通れば住宅ローン契約ができます。住宅ローンを毎月きちんと返済できるか、担保を設定する物件価値は充分か、などを正確に審査するのが本審査の目的です。
これらの審査の結果、住宅ローン融資を受けることができるのです。
その際、皆様の信用情報を必ず確認いたします。
金融機関は個人の信用情報を、どのような目的で利用するのでしょうか?
住宅ローンの審査で確認される個人信用情報とは何か?
個人信用情報とは個人の信用取引に関する情報のことをいい、次のような内容が登録されています。
●氏名
●生年月日
●電話番号
●住所
●勤務先の情報
●分割払いの情報と返済履歴(クレジットカード・携帯電話など)
●借金の情報と返済履歴(住宅ローン・自動車ローンなど)
金融機関は住宅ローンの審査時に過去の信用取引を確認し、申し込み内容と差異がないかを調べるのです。具体的に次のような差異があると、審査に影響がでることがあるので注意しましょう。特に、クレジットカードの延滞などは気を付けなければいけません。また、クレジットカードを使った買い物で「リボ払い」や「回数の多い分割払い」の利用はないでしょうか。クレジットカードの未返済残高が多いと住宅ローンの審査に通過できなくなる恐れがあります。住宅ローン以外に返済が必要な借入額が多いとみなされるのです。また、買い物だけでなくクレジットカードキャッシングの利用も現在の借入額とされます。もし、住宅ローン契約をしたい場合、クレジットカードのリボ払いや分割払い、キャッシングの残高の早めの返済を検討するのもよいでしょう。
住宅ローン審査では、クレジットカードの借入残高が確認されます。
そこで確認されるのは借入残高だけではありません。
今までの返済履歴も見られるのです。
特に、今までクレジットカードの返済を延滞したことがある場合は注意してください。延滞の記録は、個人信用情報機関に一定期間残され、この記録も住宅ローン審査ではチェックされるのです。延滞経験者は、返済能力に難ありとされるため、住宅ローン審査にとってネガティブになりうるでしょう。
住宅ローンの申込時は、自分の情報としてクレジットカードや他の借り入れについての状況も申告しないといけません。カーローンなどの借入残高については申告しても、クレジットカードの借入残高の申告は忘れてしまう可能性もあります。しかし、基本的にリボ払いや分割払いの残高も申告しないといけません。「申告しなければ金融機関側では分からないのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、住宅ローン審査で利用する個人信用情報機関には、ローン・クレジットカードの利用履歴が残されているため、申告しなくても調べられてしまいます。申告もれには十分に気を付けるようにしてください。
●申込書には記載されていない借金の情報があった
●分割払いの返済に滞りがあった
●申込書には記載されていない自己破産や個人再生手続きなどの履歴があった
●申込書に転勤歴が正しく記載されていなかった
上記のように、クレジットカード以外の内容でも個人情報信頼度に悪影響を及ぼす事象もあるため、ご自身の個人情報が融資を受けるうえで最適なものであるのかのチェックをする必要があると思います。
住宅ローンの審査前に個人信用情報を確認するための開示方法とは?
住宅ローンの審査時に差異が発覚するのを防ぐためにも、事前に自分の信用情報を確認することが大切です。
個人信用情報は、次の3つの機関で管理されています。
●シー・アイ・シー(CIC)
●日本信用情報機構(JICC)
●全国銀行個人信用情報センター(KSC)
機関によって加盟している金融機関や取り扱う情報が異なるので、すべての機関に情報開示を請求しておくと安心です。
個人信用情報の開示方法は?
個人信用情報の開示方法は、郵送・インターネット・窓口の3つが挙げられます。
すべての機関において郵送による手続きが可能ですが、報告書が届くまでに1週間から10日ほどの時間がかかります。
CICとJICCはインターネットによる開示方法も可能なので、ぜひご利用ください。
また情報を開示するためには本人確認書類や手数料も必要になるので、用意しておきましょう。